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「立飲み屋に行こう」9月30日(金)概要

告知用POP(イラスト:白四 / デザイン:トラ(ノ)アナNOMOO)

 2016年9月30日(金)に「立飲み屋に行こう」第3回目やります。今回も、秋葉原末広町のとらのもさんの一日店員制度を利用して、17:00からのスタートです。
 エントランスフリー(入場無料)で、座席に座るには店内でのドリンク購入が必要です。飲み物は100円のソフトドリンクをはじめ、単品購入のビール、ワイン、日本酒などなど。おつまみは缶詰や乾き物を別途販売。飲み放題プランもありますよ。基本的には酒屋の価格なので、ネットの酒販価格と比べても100円くらいしか違わず、かなり良心的です。(コップや紙皿、割り箸等は、無料で提供されます)

17:00~19:30は通常営業

 基本的には、普段のとらのもさんと同じです。この時間は、座席で適当に過ごされても良いですし、ボードゲーム等を持ち込んで、お友達同士で遊んでいても構いません。とらのもさんは酒屋なので、持ち帰りでのお酒の購入も可能です。

19:30~21:30は公開座談会

 フロアの端に簡単なブースを作って、私とゲストとで、酒を飲みながら好き勝手に喋ります。客席の方々は、話に割り込んでもよし、全く無視して他の会話をするもよしと、少し変わった設定にしています。ゲストのファンの方は、ここぞとばかりに、話に割り込んでみてはいかがでしょうか?勿論、聴いているだけでも面白いトーク内容を目指すので、お一人様でいらっしゃっても、暇つぶしにはなりますよ。

 以上、前説でした。細かい企画趣旨はこちら

 今回の座談会では、秋葉原のクラブ文化の礎を担ってきたと言っても過言ではない、Nackyさんをお迎えします。

Nacky / Issei ISHII (@nacky)

PING Music Label主催。秋葉原を中心とするクラブシーンの第一人者。主な肩書きは、web/computing/promotion/DJ/composer。
 音楽全般に対しての造詣の深さは言うまでもなく、工学を主体とした文理融合の見識や、テクノロジーを用いた実践主体の活動はジャンルを問わず、多くのクリエイターに信頼されている。

http://snowland.net
https://twitter.com/nacky
https://www.facebook.com/isseiishii
https://plus.google.com/+IsseiIshii
 Nackyさんと初めてお会いしたのは、確か一昨年の秋くらいでして、何がきっかけだったかは覚えていませんが、急に私の友人から「イチミヤさんがNackyに会えば、仕事の幅も広がるし、面白い話が色々と聞けて絶対に楽しいし、クラブに行けば友達が100人くらい増えるし、ついでにゲームの腕前も上がって、女の子にモテモテになること間違いナシだから、この俺が紹介してあげるよ!」みたいなことを言われ、引き合わせていただいたのでした。

 とはいえ私自身、以前からNackyさんの名前は存じ上げていまして、思い返せば90年代末、まだ私が10代のころ、BM98という、beatmaniaクローンソフトに少しだけ関わっていた時期があり、その当時、いわゆる「硬派なBMS制作者」として名前を拝見していて、一種の憧れのようなものを、一方的に抱いていたのでした。

 ですので、Nackyさんとお会いしたときは、確か湯島のアジア料理屋で、ビールを大量に飲みながら、仕事の話なんて一切せず、Nackyさんへの尊敬の念と、初期音ゲーについての思いを、ひたすら熱っぽくぶつけさせていただいたのでした。

 そのときの話題は、以下みたいな感じだったと思います。

 「初代beatmania」の世界観やゲーム性、楽曲の特徴は、全て「u gotta groove」に集約されている。しかし「2nd」になると、その異様な制作期間の短さゆえ、必然的に、楽曲の作り方やゲーム譜面の方向性にもブレが生じ、結果的に世界観は削ぎ落とされた。一方、ユーザーの欲求は、同時期に「発生」したBM98を通して別の方向へと向かい、「3rd」は間違いなく、そういったユーザーを参照して作られたようにしか見えない。

 音ゲーの譜面主体の楽曲作りは、躁鬱の激しい組曲物と相性が良く、コラージュとも言える楽曲の構成は、例えばコーネリアスのFANTASMAから始まる、渋谷系音楽文化の一つの流れの背後に潜み、ポスト渋谷系と呼ばれる楽曲群との良好な関係を経て、2010年初頭のアニメを中心とした楽曲群にエクスプレッション、ないし、リフレクションされた。

 仮にbeatmaniaの筐体価格が約96万円として、2ヶ月で導入費を回収することを目標とすると、1日1万6000円の収益は必要。それに伴い、ゲームセンターが14時間稼動だと前提すると、1プレイ10分200円が妥当となり、客の入れ替えが30秒、モード選択とネームエントリーで90秒、各リザルト表示など諸々で30秒と仮定すれば、1プレイで5曲遊ばせる為には、楽曲の長さは90秒以下で作るのが最適。という理由から生まれたと思われる「90秒組曲」の大量生産と、その制作ノウハウは、当然、現代アニメの「90秒OP/ED」と非常に相性が良い。

 私はそんな話を興奮気味に喋り散らし、一方、あらゆる「現場」の実体験者であり、当事者でもあるNackyさんの見識を、旨い料理を食べながら、その場で答えていただく。という得難い時間は、ゲーマーとして、そして音楽愛好家として、大先輩の貫禄と威厳を感じざるを得ませんでした。

 それからというもの「何らかの機会で、この会話をそのまんまトークショーにしたら、かなり面白いんじゃないかなー」なんてことを考えるようになったのですが、ようやくその場を用意することができた感じです。これはもう間違いなく、全部話し始めたら2時間じゃ納まりきらないはず。

 個人的に、初代beatmaniaが発売されていなかったら、今のアーケードゲーム界隈の店内の様相も、そして、ゲームミュージックに留まらず、アニメ音楽などの雰囲気や、クラブの一部のジャンルとスタイルも、随分違ったものになっていたように思います。そのあたり、批評家さんや論客の方々が「リアルタイムで初期音ゲーを遊んでいた人間」の発言を収集できる場としても、今回の企画は使えるのではないかと思います。

 というわけで、当日は、初代のbeatmaniaの映像を眺めながら、酒をのみつつクダを巻く感じになる予定です。私自身としては、当時の音ゲーファンの方々に集まっていただき、昔話を懐かしく語り合える場になればいいなあと考えています。会場にはゲーム機も持ち込む予定なので、久々に人前で一叩き如何でしょう?ご来場お待ちしています。